花火大会見物記 1997


諏訪湖の花火

隅田川花火大会

97年はこの時期日本にいませんでした。台風で順延になったという話も後で聞きました。もっとも都内にいても、最近は見に行っていません。昔は見に行っていたのですが、さすがの混雑に負けて行く根性がなくなりました。何しろこの花火をあげるあたりの隅田川というと、完全に護岸工事がされていて河川敷はなし。下町といえどもビルが川沿いまで立っており、すぐそばには首都高も通っているというところなのです。川沿いの道まで行くと、座るどころか立ち止ることもできず警官に誘導されて道を歩かされるということです。そこで少し離れた公園なり裏路地を見つけてみますが、「ビルの合間にちょっと開く花火を垣間見る」という感じになってしまいます。それはそれで下町の風情が感じられなくもないのですが、せっかくのスターマインも一部しか見えないのでは興ざめです。

隅田川花火大会は、沿岸に本社ビルがあるアサヒビールがスポンサーになってテレビ東京で生中継されます。この番組の見所は、村井先生(煙火協会の偉い方)の超辛口のコメント。中盤にある花火コンテストの解説として出てくるのですが、司会者が「いやーきれいですねえ。先生いかがでしたか?」と話を向けると、「期待したほどじゃありませんでしたね。」などとはっきりとおっしゃる。最初は相手の城戸真亜子もびっくりしていましたが、最近はすっかり慣れたようで「番組名物」にもなりつつあるようです。

とにかく東京では伝統芸能の歴史を堪能する「粋な」花火大会、また花火シーズンの幕開けを感じさせる大会でもあります。できれば隅田川沿いに住んでいる友達を見つけて、その人のマンションの屋上あたりで見たいものです。

ちなみにこの花火は川の上流と下流に会場が2つあります。昔は玉屋と鍵屋が争っていたところですが、現在はたしかホソヤエンタープライズと丸玉屋小勝が担当してるはず。

  • ポイント 「これを見なければ」という江戸っ子は川沿いに居を構えるべし

調布市花火大会

これは毎年8月の第一木曜日に行われます。都内の隅田川や東京湾などとバッティングしないようにするには平日にするしかないのでしょう。それでも結構な人手になります。多摩川の川崎側でも見ることはできますが、主催している調布市側に打ち揚げ場所と観客席が作られます。見にいくならやはり調布市側で見た方がよいでしょう。

さて車で行くことは不可能ですから京王線で行きます。最寄りは京王多摩川。ここは調布から相模原線に入って最初の駅ですが、小さな駅です。花火の日には反対側の臨時改札口が開きます(あれは競輪やっている日も開くのか?)。ここから人の流れる方向に歩いていけば、10分ほどで河原への入り口に付きます。河原入り口は狭いのでちょっとした渋滞になりますが、河川敷に入ってしまえば結構すいています。目の前に本部のテントと、主催者が作った客席。でもせっかくですから、ずっと下流の方に歩いてみましょう。客席がなくなって草地なので自分でシートしくしかないのですが、このあたりの方がすいています。また打ち揚げ現場がすぐそばですので、迫力も大きいでしょう。

この調布の名物は「都内では最大の15号玉」、すなわち1尺5寸の玉が上がることです。また尺玉の100連発も名物となっています。ちなみにこの大会で揚げている花火屋さんは丸玉屋小勝さん。

なお、打ち揚げ現場は2つあって、先ほど言った客席のもっとも下流側のそばに第1打ち揚げ場、さらにずっと下流に第2打ち揚げ場があります。どちらかというと第2の方が大きな玉を打ち揚げています。第1の方は客席に近いためか小さな玉を揚げます。プログラムによると「早打ち」があるのですが、これは第1でやってるのでしょう。なお、第2打ち揚げ場のさらに下流には第2観客席があるのですが、そちらから見たらどうなのでしょう?まだ行ったことがないので何とも言えません。

  • ポイント 開始前の市長の挨拶がある。都心の近くながら田舎を感じさせる?

川崎市・世田谷区花火大会

多摩川にかかる二子橋、その上流で世田谷区が、下流で川崎市があげる大会。以前は7月にやっていましたが、95年度から8月末に変更されました。例年川崎市よりも世田谷区の花火の方がうまいと感じます。花火の色やスターマインでの玉の組み合わせが世田谷の方がきれいです。

さて、3年連続して川崎側で見たのですが、97年は世田谷側で見ました。ちょうど会社の友達が昼からバーベキューをやるというので、それに便乗してついでに場所取りもしようという魂胆でした。

しかし!何ということでありましょうか、開始直前からパラパラと落ちてきた雨が次第に強くなり、やがて豪雨になりました。皆急いで二子橋の下で雨宿りを始めたのですが、入りきらず大変な状況となりました。結局花火も予定を30分も繰り上げて早く終わってしまいました。

そこからが「地獄」。狭い出口から出るために40分以上並んでようやく河川敷を出て、そこからさらに20分もかけて駅まで歩くのですが、その間滝のような雨。昼間はまったく降るそぶりもなかったので、誰も傘を持ってきていません。全身ずぶぬれとなって帰路についたのでした。

雨に文句を言っても仕方ないのですが、ほとんど濡れたことしか記憶にないです。次の週に「トゥナイト2」にこの花火大会が登場していましたが、浴衣の女性はかなり悲惨な状況でした。

花火通にとって面白いのは、客席の前の方に行くと打ち揚げ現場が見えるということです。この当たりは河川敷もかなり広い平地になっているのですが、世田谷側は客席と打ち揚げ場所の間に障害物がないので、丸見えになっています。花火が打ちあがってから開くまでを見ることができる数少ない大会ではないでしょうか?

  • ポイント 来年晴れることを望む。

土浦全国花火競技大会

これにわざわざ東京から行くのは、我ながらかなりマニアックです。名前に「競技」とあるように、最初から最後まで花火屋が技術を競う競技会で、ふつうの花火大会とは違います。競技はスターマイン、10号玉(尺玉)、創造花火の3部門があり、それぞれに日本全国から花火業者が参加しています。大会運営は各部門交替で3から5業者ずつ順番に打ち揚げます。10号玉はもちろん1発勝負。スターマインと創造花火も玉の大きさと数は規定が決まっています。そのため最初から最後まで山も谷もなく、クライマックスもなく同じ様な花火が2時間半に渡って揚げられます。

さて97年ですが、これまた雨。一体今年の関東の花火大会はどうなってるんでしょうか?昼間東京で雨が降っていて、やばいと思っていたのですが、現地の人に電話すると「こっちは降っていない」とのこと。花火大会は中止になりそうもないので、意を決して行きました。しかし東京から東に向かっているので、いずれ雨雲が土浦に行くことは目に見えています。

今年も例年通り打ち揚げ場所の裏の畑で見たのですが、ついたころからパラパラと雨がきました。世田谷の時のような大雨にはならずにすんだのですが、下が畑で足場が悪いため時間がたつにつれて地盤がゆるんできました。

またもっとすごかったのが、気温が下がったために、上空で打ち揚げた花火の煙が濃い雲のようになってしまいました。風がなかったのでそれが上空に漂ったまま。特にスターマインの打ち揚げ現場の上空は入道雲が出ているような状態になりました。ここに花火、それもスターマインを打ち揚げると雲の中で花火玉が開いて何も見えません。雲の中で稲妻が光っているような感じです。これがふつうの花火大会ならいいのですが、この土浦はあくまで競技会。スターマインもその開き方や構成を審査員が採点して点数をつけるのです。

特に最後の方になると、去年の上位入賞者つまりは優勝候補が出てくるのでさぞかし大変そうでした。しばらく間があいて雲が流れるのを待っていたようでしたが、結局時間がなくて雲の中に打ち込んでいました。ちょっと気の毒な感じがしました。

  • ポイント プロになった気で見ると楽しめる
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このページの解説

1996年
東京湾、神宮

1997年
隅田川、調布、世田谷、土浦

1998年
神宮、世田谷、諏訪湖

1999
イギリスの花火

2000年
この年はいろいろ見たのですが、見物記はつけませんでした。

2001年Part1
横浜、弁天島、玉村、熱海、葛飾、足立、隅田川

2001年Part2
PL、淀川、長良川、神宮、諏訪湖

2001年Part3
世田谷、大曲、府中、サマーランド、土浦

2002年
この年も大曲などに行ったのですが、記録はお休み

2003年
アメリカの独立記念日花火

2004
アメリカの花火

2005
アメリカの花火。野球場の花火