花火大会見物記 2001年
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![]() 諏訪湖の花火 |
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PL花火芸術 2001.8.1(遠征シリーズ1)
打ち揚げる玉が実に12万発。玉のサイズ的には尺玉(10号玉)が最高ですが、揚げる玉数としては「世界最大」。「是非一度見てみたい」とずっと思っていました。今年は関西在住の知人が一緒に行ってくれることになったため、大阪市内(梅田)に宿を取って見ることにしました。会場となる場所は近鉄の長野線の富田林駅。PL教団の本拠地です。近鉄長野線はちょっと不便です。あべの橋から急行河内長野行きに乗ると、この日は富田林駅に臨時停車します。ここまではいいのですが、富田林の先が単線になっているのですね。最初この話を聞いたときは、PL教団以外に何も無い田舎なのかと思ったのですが、実際にはかなり開けた住宅地。複線にすればいいのに。ともあれこの単線のため、花火が終わった後は大混雑になってしまうようです。 富田林駅から臨時バスに乗って「PL本庁」に行きます。本庁とは教団の本拠地で大きなビルがあります。さらに周りにはPLの病院やら、モニュメント、ゴルフ場などがあります。このゴルフ場に入ったところにある芝の庭のようなところが「ローンパーク」と呼ばれる花火観覧場所になっていて、入場料を払って入ります。この日は近鉄の各駅で、富田林までの往復切符+ローンパーク入場券という券が売り出されていますので、当日でも入手可能なようです。PL信者の人たちは本庁のビル前またはビルの中で見るそうですが、ローンパークはそのすぐ横なので場所としても結構いいところです。 この日は3時前に行きました。なにしろこの時期の大阪は暑く、40度近い気温になります。場所は前の方に確保しましたが、木陰で休んでいました。この時期の場所取りはパラソルも必要になりそうです。打ち揚げは7:45からですが、3時半、4時半に雷玉が揚がります。通常この時報の雷は5発ほどなのですが、ここでは100発ほど揚がり、「さすがはPL」と思わせてくれました。5時半頃に夕立が降り始めました。大降りにはならず直ぐに止みましたが、おかげで湿度が上がり蒸し暑くなりました。さらにセミの鳴き声が暑さを駆り立てます・・・ 7:45本庁ビルの向こうにレーザー光線が見えていよいよスタート。芯入り変化菊が1発ずつ揚がります。1発が開き終わる前に次の玉が開き始めるという感じで、「早打ち」よりはすこし早いペース。「ゆっくりとしたスターマイン」という感じで上がっていきます。そして玉は変化菊から引先変化、小割浮模様、冠菊、冠菊引先変化、冠菊かすみ草・・・とだんだんと変化していきます。何か荘厳なゆったりとしたペースで8号玉、尺玉が上がっていきますが、「こんなペースで本当に12万発あがるのか?」と心配になります。 しかし、その後の色蜂、千輪菊、和火のスターマインあたりから玉数も増えてスピードもアップして行きます。スターマインの1つ1つのセットの玉数が非常に多いのが印象的です。例えば色蜂でも紅、緑、紫、オレンジとそれぞれ100以上はあげているだろうし、千輪の場合子玉が2色あったり牡丹と菊が混じっていたり、誰もが「こういう玉を揚げているんだ」ということが納得できるほどたくさん揚げてくれます。中でも印象的だったのは(おそらく紅屋青木の)芯入変化菊。これが「真球」と言えるほどまん丸で、色変化も消え口も綺麗に揃っていてまるで「お手本」のような花火でした。土浦の競技会に出品されそうな花火なのですが、これがスターマインで何百もあがるので圧倒されました。 そして8:50、最後の終幕スターマインはなんと8000発!紅牡丹がワイドスターマインで揚がり、最後は銀冠のスターマイン。これだけ数があがると音もものすごい・・・ 花火が終了すると、駅までの大混雑。これは相当の覚悟をしていたのですが、思ったより早く歩けました。どうやら明石の事故の教訓から、警察が交通整理にずいぶんと力を入れてくれたようです。それでも富田林、富田林西口駅では改札に入る前に長い行列ができていたので、思いきって富田林西口のさらに隣の川西駅まで歩きました。ここまで歩いてくると混雑もそれほどではなく、わりとすぐに電車に乗ることができました。 平成淀川花火大会 2001.8.3(遠征シリーズ2)
今回の関西遠征はPL花火芸術が主目的でしたが、せっかく大阪まで行ったので他の花火大会にも行くことにしました。実は2日は宝塚の花火に行ったのですが、直前に雷雨が降って中止になってしまいました。3日のこの平成淀川花火大会は今回が13回目、つまり平成元年に第1回が開かれたということです。大阪府、大阪市が後援という形になっていますが、もともとはボランティアが主体になった花火大会。そのため、運営・実行スタッフはボランティアベースなのだそうです。チラシに「第10回ではついに隅田川花火大会に並ぶ20000発に、第13回では25000発に成長いたしました」とあります。大阪の東京に対する対抗心が伺えます。もっともここ淀川は川幅も広く、河川敷にも人がたくさん入れます。花火をする環境としては圧倒的に淀川の方に軍配が上がるでしょう。隅田川は「伝統」だけでやっているようなもので、花火を揚げる場所としてはあまりよいとは言えません。対抗意識を燃やすような相手ではないという気がしないでもありません。 淀川のJR鉄橋と新十三大橋の間に台船を浮かべて打ち揚げますが、その正面の北側の河川敷に「協賛観覧席」が作られています。ここにテーブルと椅子が並べてられています。このスペースに入るには「弁当付きで5000円」の入場料がかかります。ちょっと高い気がしますが、何しろ「協賛金」。花火大会を支えているという気持ちが必要なのでしょう。 この日も6時前から夕立が降ったのですが、雷はなく大降りにもならずにやんで、花火は無事に行われました。大会主催者、知事、市長、国会議員など挨拶がいくつもあった後(これは長い・・・)、ようやくカウントダウンがあってスタート。まずは台船の6箇所からクロスの噴水花火があがり、続いてスターマインが始まります。基本的に3,4箇所から揚がるワイドスターマインと噴水花火がテンポよく進んでいきます。これを見るにはやはり協賛観覧席に入った方がよいでしょう。遠くからだと噴水が見えないし、横からだとワイドスターマインが並んでしまうでしょう。 型モノのスターマインがあった後では「今のはドラえもんでしたが、わかりましたか?」とアナウンスしてくれるなど、木目の細かいサービスをしてくれます。「ドラえもん」はイケブンが何年か前に土浦競技会で出品した花火です。私自身何度も見たので分かるのですが、初めての人は分かりにくいですね。できれば「これからドラえもんとキティちゃんの花火があがりますよ」と事前に教えてくれたらいいのに・・・ その後、イケブンの「回転リング」があがりました。これは青い輪の一部が黄色になっていて、黄色の部分が輪に沿って回っていくというものです。色が変化する星の変色のタイミングを微妙にコントロールしたもので、技術的にはかなり高度なものです。これも去年の土浦花火競技会で出品されたもので、非常に印象に残っていました。競技会の時は規定の7発が上がらず失格になったようですが、印象に残っていました。その後見ることが無かったのですが、今回久しぶりに見ました。芯が入って「土星」になっていました。 その後もイケブンらしいパステルの花火がたくさんあがり、最後に錦冠菊のワイドスターマインで締め。最後はオーソドックスでしたが、その後も「送り花火」と称して、5号玉が1発ずつ揚げられました。これは帰る客を分散させるためのアイデアで、15分ほどこのような単発の花火をあげて客が出口に殺到しないようにするためです。明石の事故があったため、どこでもいろいろと工夫しているようですね。 長良川全国花火大会 2001.8.4(遠征シリーズ3)
8月第1土曜日の4日は日本でもっともたくさん花火大会が開かれる日だそうです。関西遠征していて、この日はどうしようかと思っていたのですが、東京に帰る途中でもうひとつ見ようと思いました。この近くでは名古屋の中日花火と豊橋の花火大会があったのですが、どちらも混雑が大変そうなので、岐阜の長良川に行くことにしました。この「長良川全国花火大会」は地元の岐阜新聞、岐阜放送が主催しています。同じ場所で1週間前に中日新聞が花火大会をやったのですが、そちらの方が大きな玉が上がったそうです。 当日の5時過ぎ、宿の近くの岐阜駅から直行バスで現地に向かいました。金華橋の手前でおりて橋から川を見ると、かなり広大なスペースであることが分かります。金華橋と、もうひとつ上流にある長良橋との間の中洲に打ち揚げ台が設置されており、手前の河川敷と河原、対岸の河川敷にたくさん人がいます。本部席が対岸にあることが分かったので、金華橋を渡り対岸に行きました。打ち揚げ現場の対岸の河川敷はいわゆるスポンサー席で、岐阜新聞の旗がたくさん立てられており、完全に隔離されたスペース。その中には招待客しか入れません。その横の河川敷を下り、さらに河原に入ったところで見ました。 ここについたのは6時すぎでしたが、実はこの花火大会では朝9時に号砲が上がったあと、昼の部、薄暮の部、と明るいうちから号砲とか色玉(色のついた煙を出す)を揚げます。最初は30分おきですが、だんだんと間隔が詰まってきて6時から「夜の部」開始の7時半までは5分おきに上がるようになります。7時行こうは「夜玉」と行ってふつうの割り玉があがるのです。この大会はプログラムが充実していて、スターマインでも何号のどんな玉があがるかということが全て書かれています。昼の部、薄暮の部でも「3号色玉」というように5分おきのプログラムが書かれています。 7:30に夜の部がスタート。長良川のこのあたりは河川敷が広く保安距離もかなりとれるように見えるのですが、ここで上がるのは3,4,5号の3種類です。玉が小さいため、芯入菊までが限度です。手の込んだ八重芯とか千輪は上がりません。しかし、その分は数で補うというかとにかくスターマインが続きます。例によってプログラムの夜の部には5分おきに「何号のなんという玉」があがるスターマインとか細かく書かれているのですが、これが5分で終わらずいつまでたってもスターマインが続いている。そのためプログラムがどこまで進んだかさっぱり分かりません。 また、この花火大会は仕掛け花火が目玉になっていて、いろいろなスポンサーの仕掛け花火が15個もあります。中には10メートルくらいある仮面ライダーの全身像の仕掛け花火などがあって、客の喝采を浴びていました。その意味でも、この花火大会は「本部側」に入るべきでしょう。打ち揚げ台側の岸に入ると、せっかくのこの仕掛けがほとんど見えないのではないでしょうか? 神宮外苑花火大会 2001.8.7
昨年は秩父宮ラグビー場で見たのですが、今年は久しぶりに球場に入りました。何度も見ているので、「ふつうの花火大会ではない」つまりイベントとしての色彩が濃いということは分かっております。今年の場合、神宮球場では中森明菜のコンサートがあり、中休みにはTAOという和太鼓のグループによるパフォーマンスがありました。 花火はスポンサーによる仕掛けが3回ほどあり、他は打ち揚げ(スターマイン)というパターン。以前にも指摘したことがありますが、ここのスターマインは一度に上げる数が多いです。ふつうスターマインは最初は少しずつ小さな玉を揚げて、だんだんと大きな玉にしたり間隔を詰めたりして盛り上げて行きます。しかしここ東京のド真中では、4号玉までしか上げられません。そのため「だんだん大きな玉が上がっていく」という演出ができないわけです。花火打ち揚げの時間は7時15分から8時30分までですが、途中で中休み(和太鼓のパフォーマンス)があるため、実質的な打ち上げ時間は1時間ないでしょう。その中で1万発揚げるわけですから、必然的に1つ1つのスターマインの内容が濃くなります。 スターマインで上がる玉としては、通常の菊・牡丹だけでなく、リング、色蜂、銀蜂、椰子、分砲、飛遊星、花雷、ダリア、枝垂れ柳引裂き光露、冠菊・・・と多種多彩なものが上がっていました。アクアマリンやライムなど「イケブン色」(パステルカラー)の花火も結構見うけられました。特に多かったのが、「雷系」です。神宮の杜に大きな音が響くのですが、それがまた球場の向かい側にある伊藤忠のビルや他の建物に反射してエコーになって帰ってくるのです。都会の真中であれだけ大きな音を立てられるのは神宮外苑花火くらいでしょうかね?隅田川の時はあれほど馬鹿でかい音の雷は上がっていませんでした。 いろいろなタイプの花火が出ましたが、派手なのはほとんどポカ物。それは保安距離の関係上「4号以下」という制限があるためで、大きな割り物は飛ばせないためです。しかし、今回いくつか「芯入菊」がありました。大きさから言って3号くらいでしょうか。もちろん真球というわけにはいかず、形はかなり崩れてしまっていました。今後都心の花火大会でも芯モノが見られるのでしょうか?変化菊は・・・無理だろうなあ・・・ 諏訪湖湖上まつり花火大会 2001.8.15
3年ぶりに諏訪湖にやってきました。朝11時前に上諏訪駅に到着してまず現地に。そこで自由席入場券を購入。前回(1998年)の時は、石彫公園でしたが、今回はそれよりもずっと西側、諏訪湖に向かって右側の湖畔公園でした。打ち揚げる初島からはちょっと離れますが、メインの水上花火はこちらの方が正面になります。今年は花火が始まる前、場所取りをして待っている間に雨に降られるパターンが多かったので、この日は雨カッパを用意してきました。そして5時過ぎに雲行きが怪しくなって、パラパラと降り始めました。しかしこれは一瞬の通り雨でして、すぐにやみました。しかし上空の気温が下がると、煙が雲のようになりやすいのでちょっと心配。 プログラム上では7時に始まって8時半までということでした。6時くらいから会場アナウンスが始まって、諏訪市の歴史やら、各種イベントの紹介など延々と市のCMが流されます。そして、7時になっても始まらない。10分くらいしてようやく諏訪市長(実行委員長)が挨拶をしてようやく花火のスタート。プログラムの前半は参加10社による10号早打ちとスターマインの競技花火があります。上に書いたように、この花火大会は10社の煙火業者が参加しています(地元の小口煙火がホスト)。それぞれが2つの競技に1つずつ出品するので全部で20。前半はこの20の競技花火でお終い。後半の第2部はスポンサー付きのスターマインが続きます。もっとも第1部の競技花火でも、1つ1つにスポンサーがついていてその都度アナウンスはありましたが。第1部は競技ということでスターマインも1箇所から揚げていましたが、第2部はワイドです。その分ちょっと時間が短かったように思えましたが・・・ そして、第2部の途中で第1部の競技花火の結果が発表されました。 スターマインの部
10号早打ちの部
このように、大会の途中で結果を発表してくれるのはいいサービスです。プログラムを配布して、1つ1つにタイトルが付いていてその都度アナウンスをしてくれると、自分でも採点してみたくなります。そしてそれを結果と比較することもできます。そのためにも、前半に競技花火をまとめてやったのはよかったです。もうひとつ前半に競技をやってよかったというのは、心配したように途中から花火の煙が上空にたまり始めたのです。風が弱いと煙が流れていかないのですが、そこで気温が下がると雲のようになってしまいます。そこに次の花火を揚げると雲の中に打ちこんでいるようになって、花火がちゃんと見えなくなります。そんなわけで第2部の後半のスターマインはかなり辛い状態になりました。 そして諏訪湖名物の水上大スターマインが始まります。これは湖面に出た杭の上に花火玉を置き、その上で爆発させるというものです。5号、8号、10号が70発開きますが、尺玉(10号)が目の高さで開くと壮観です。水上花火は花火玉の上半分しか見えないので、ある意味では「もったいない」のですが、これだけ近くで尺玉が開くのはスゴイ。これだけでも諏訪湖に来た意味があるというものです。 さらに「締め」として「大ナイアガラ瀑布」がありました。このナイアガラも客席に沿ってかなり長い物で壮観です。しかし後半から続いた「煙害」のおかげでこれもちょっと台無しになりました。ナイアガラのバックで打ち上げがあったのですが、ナイアガラでできた煙が上空に上がったところに花火が打ちこまれたため、打ち揚げ花火はほとんど見えない状態でした。
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