花火大会見物記 2001
パート3


諏訪湖の花火
 

世田谷たまがわ花火大会 2001.8.18

データ

  • 日時 2001年8月18日
  • 場所 東京都世田谷区
  • 花火業者 イケブン
  • 見た場所 世田谷区多摩川河川敷

正義の味方アンパンマン(わかる?)
 

水色の雨

この世田谷花火大会は4年ぶりでした。その4年前のときは途中で大雨が降ってプログラムが途中で中断。さらに大混雑の中を雨に濡れながら行列に並んだという嫌な思い出がありました。今年は夕方雨がパラついたもののすぐにあがり、まったく問題なく花火が行われました。この世田谷の花火大会は例年多摩川の二子橋の上流で行われますが、二子橋下流の対岸では川崎市の花火大会があります。どちらも河川敷が広大で、たくさんの人が来ます。それでも、少し早く入れば、かなりよい場所に陣取ることができます。

さて、世田谷側ではイケブンさんが揚げます。今年イケブンが上げる花火大会は6回目。イケブンが揚げると分かっていて来ているのですから、かなり気に入ったということですね。もうかなりパターンとしては読めてきたのですが、それでも飽きさせないのがさすがです。例によってアクアマリン、ライム、ピンク、オレンジといったパステルカラーをふんだんに使った花火が続けざまに上がります。ここでは最高10号(尺)が上がります。10号玉は千輪と芯入り変化菊、八重芯変化菊がほとんどですが、その中にも芯に光露(キラ)が入っていたり、彩色の千輪があったりして飽きることがありません。もしかしたらすでに何度か見ているのかも知れませんが、ここ世田谷では最前列の近いところで見たので印象深いものがありました。

途中、あるカップルの結婚記念ということで羽根付きのハートがあがったり、アンパンマン(上の写真左)、ドラえもん、キティちゃんなどのキャラクタもの。「水色の雨」(上の写真右)はアクアマリン(水色)の花火が上がる中に傘(ちゃんと柄が曲がっているもの)が開いています。BGMに「雨に歌えば」がかかるのはもちろんです。その後大玉(尺玉)の30連発というのがあって、最後はもちろん「空中ナイアガラ」。まさに最初から最後まで「イケブンスペシャル」という感じでした。あ、そういえば淀川で見た「回転リング」は出ませんでした。あれ、またどこかで見たいなあ。

全国花火競技大会(大曲の花火) 2001.8.25

データ

  • 日時 2001年8月25日
  • 場所 秋田県大曲市
  • 花火業者 全国から30社
  • 見た場所 雄物川観覧場桟敷席
桟敷席。これが夜になると満杯になる。

大会提供花火

これも「死ぬまでに一度は見たい」花火大会のうちの1つでした。ここは全国から集まる花火師が腕を競う「競技大会」。土浦の競技会と違うのは、「昼花火の部」というのがあるということです。何年か前まで、大曲を有名にしていたのが「3尺玉」いわゆる30号玉でした。しかし最近では3尺玉は揚げられなくなり、かわって「大会提供のスターマイン」が上がるようになったそうです。

24日に宮城県のとある温泉に泊まって25日は昼過ぎに大曲に入りました。すでに打ち揚げ現場近くの駐車場はいっぱい。キャンピングカーやテント持参の人が何日も前から泊まりに来ているというのですから、すごいことです。大曲は「市」とは言っても小さな町で、花火の日は多くの店が休んでしまいます。昼食を取るのにも苦労しました。会場となる観覧場、すなわち雄物川の河川敷に行くともう人でいっぱい。テントを張って何日も泊まりこんでいる人もいるようです。桟敷席、一般席を合わせると60万人以上の人(!)が見に来ているとのこと。いやはやすごいものです。

さて、今回は縁あって桟敷席に入ることができました。審査員席のちょい右というところで打ち揚げ地点から、開くところまで全て見えるところです。

5時から「昼花火の部」が始まります。昼花火は夜の花火と同じ星の割り物、閃光、それに色のついた煙が使われます。明るいうちは光はあまり見えないので、煙がポイントになります。1社5発ずつ揚げますが、煙が適度に流れていって5つ並びます。そのため適度な風が吹いていることが、昼花火にとっては望ましいと言えます。この昼花火の競技会は昔はあちこちであったのが今では大曲だけになったそうです。私もはじめて見ました。採点基準がよく分からなかったのですが、煙の色や全体の構成、技術的に難しそうなものを基準に自分なりに採点していました。優勝はイケブンさんでしたが、これは私の中でもA評価でした。

昼花火の後1時間ほど間があって、7時から夜花火の競技会が始まります。ここでは「10号割物2発」と「創造花火」の2種目があります。各社ごとに10号(尺玉)を2発揚げた後、創造花火を揚げて行きます。10号割物は最初が標準的な「昇曲付八重芯変化菊」で、2発目は千輪だったり先割れ(かすみ草)といった変わった尺玉という構成。「規定演技」と「自由演技」という関係でしょうか。もちろん会社によって同じような玉を2つ揚げるところもありますし、まったく違うものを揚げることもあります。創造花火はスターマインのことで、決まった時間と玉数の中でスターマインを構成するというものです。ほとんどの会社は音楽をかけてそれに合わせた演出をしていきます。私自身、スターマインに音楽をつけるのはあまり好きではなかったのですが、今回のように審査員席近くで見ているとちゃんと音楽と花火がシンクロするし、「いいものだなあ」と考えが変わりました。

風が弱かったため時々「煙がはけるまで」中断しながらプログラムが進行していきましたが、8時半に「大会提供花火」があります。「大会提供花火」のアナウンスがあると場内から大きな拍手が起こりました。競技の創造花火は技術的には凝っていますが、いかんせん時間も玉数も決められた中で揚げているので、どれも同じような感じに見えます。この大会提供花火は競技とは関係なく、好きなだけ金をつぎ込んで揚げるものでスケールが違います。ワイドスターマインなのですが、打ち揚げ地点が10箇所以上あります。それも全部一度に上がるというものではなく、右に左に移動していき最後には一斉に上がるという演出でした。この「大会提供花火」が終わると帰る人もたくさんいました。

もちろん我々は最後まで残ります。煙による中断が何度かあったた30社が打ち終わったのは10時前でした(予定では9時半に打留)。ちなみに夜の部の優勝は、10号割物の部が紅屋青木煙火店、創造花火の部が北日本花火興行、2つの部を合わせた総合優勝が磯谷煙火店でした。私も素人なりに採点していましたが、10号の紅屋青木はトップでした。創造花火の方は採点基準がよく分からず、私がトップにした太陽堂田村煙火店は優秀賞だったようです。

終わった後も、徒歩で車まで1時間、載ってから宿まで1時間かかり、とにかく大変な目にあいました。それでもやはり花火はいいもの、大曲に来てよかったと思った1日でした。混雑はなんとかならないかな?

府中サマーフェスティバル 2001.8.30

データ

  • 日時 2001年8月30日
  • 場所 東京都府中市
  • 花火業者 丸玉屋
  • 見た場所 府中競馬場
レース場でワイドスターマイン!

府中サマーフェスティバルは府中市のお祭りで、平日にも関わらず昼の1時頃からいろいろなイベントが府中競馬場(東京競馬場)の中で行われます。そしてそのフィナーレということで、7時45分から8時15分までの30分間花火が打ち揚げられます。

競馬場のコースの中で花火を打ち揚げるわけですが、場所としては十分広く、スタンドには客席もトイレも完備しているわけですから花火をやるには持って来いの場所と言えるかもしれません。なんとなく、メインスタンドの前に出たのですが、かなりの人・人・人。花火はコースの左よりのところで揚げるので、本当ならメモリアルスタンドの前に行った方が正面から見えたと思います。しかし時すでに遅しでメインスタンド前の石畳から見ることになりました。

花火の開始はなんと競馬のファンファーレ!競馬場らしいですね。まず10箇所ばかりあるポイントから噴水が上がり、その後は3箇所のポイントからスターマイン。玉は3号と4号が主で、時々5号があがります。しかしスターマインというにはちょっとゆっくりしたテンポで上がりました。10分ほどすると中断して、ターフビジョンに「第2部 新世紀・宇宙への旅立ち」と出ました。なんと30分の打ち揚げなのに3部構成になっているのです。違いがよく分からなかったのですが、1部、2部、3部と進むにつれて打ち揚げポイントが増えていったようです。

3部のグランドフィナーレになると10箇所くらいの地点からワイドスターマインが上がります。最高が5号だと、芯入菊くらいが最高で、変化菊とか八重芯はありません。それでも打ち揚げ地点が近いので迫力はあります。最後は千輪菊が続け様に上がってフィニッシュ。

昔見たときはダートコース沿いにナイアガラがあったような記憶があるのですが、それはありませんでした。

東京サマーランドMy花火大会 2001.9.1

データ

  • 日時 2001年9月1日
  • 場所 東京都あきるの市
  • 花火業者 ホソヤエンタープライズ、山縣商店
  • 見た場所 東京サマーランドファミリーパーク

サマーランドは東京の西部にある遊園地で、京王線八王子からさらに車で30分以上かかるところにあります。花火会場となる「ファミリーパーク」はサマーランドの本館からさらに送迎バスでさらに奥に入ります。ファミリーパークは自然公園のようなところ。駐車場とレストハウス以外はすべて山に囲まれているというところです。

この花火大会はサマーランドとラジオのニッポン放送、それに山縣商店が企画したものです。この山縣商店こそ私が花火の世界にはまるきっかけとなった花火屋さんで、なにかとお世話になっているところです。実際の打ち揚げはホソヤエンタープライズにまかせて、山縣商店さんは企画やスポンサー集めの方を担当されたということです。タイトルにある「My(わたしの)」の意味するところは、会社でも個人でも花火玉のスポンサーになれるということです。一番小さな玉でも7号玉ですが、それ1発でも「株式会社なんとか」とかあるいは「湯浅 敬様(私はスポンサーになってませんが)」というような個人名がスポンサーになっています。その上が尺玉、尺5、さらにスターマインがあります。

ちょっと早目について周りの観察からはじめたのですが、何しろ初めて来るところなのでどこで花火が上がるのか分かりません。駐車場のひとつが観客席として開放され、そこにステージが作られているので大体の方向は分かったのですが。しかし明るいうちに上がった雷玉の方向には鉄塔と高圧線があるのです。雷は3、4号程度でしょうが、「いくらなんでもあの場所で尺は上げられないだろう」と思っておりました。

明るいうちは地元の和太鼓クラブの演奏などのイベントがあって、7時にようやくスタートしました。1つ1つスポンサーの名前がアナウンスされた後で玉、スターマインが上がります。アナウンスはニッポン放送の女性アナウンサーがやっていました。また打ち揚げ地点はスターマインだけが、雷玉と同じ鉄塔の手前であがり、7号以上の玉はすべて別の場所から上がりました。

1つ1つにスポンサーがついてはいますが、7号が1発であったり、またスターマインも玉数が少ないのでちょっとボリューム不足でした。ある会社がスポンサーとなった花火のときに、近くで見ていた一団が騒ぎました。おそらくその会社の人たちなのでしょう。そういう意味では「手作りの花火大会」という感じを受ける花火でした。

土浦全国花火競技大会 2001.10.6

データ

  • 日時 2001年10月6日
  • 場所 茨城県土浦市
  • 花火業者 全国から63社
  • 見た場所 桜川畔学園大橋付近桟敷席

全国花火サミットの様子
 

尺玉もまん丸に開く

これを見るようになってからもう何年経つのかよく分かりませんが、とにかく今年も行きました。花火マニアとしては欠かすことのできない大会といえるでしょう。今年はちょっと早めに行って、1時から始まる「全国花火サミット」という催しに出てみました。 これは土浦の他に、大曲、長岡、諏訪、袋井といった有名な花火大会の主催団体の人が集まって、パネルディスカッションをするというものでした。集まったのは主に市長や、助役というお役所の人ばかりでした。袋井だけは市役所ではなく商工会議所が運営しているので、その会長が来ておりました。話の内容としては、花火になると人(観客)がたくさん集まるので、駐車場をどうするかとか、ゴミ処理をどうしているかといった話が主でした。

買出しがあったので、サミットの後半はパスして花火の会場に向かいました。今回は桟敷席に入ることができました。ここはスターマインの打揚場の正面で、各種の仕掛け花火も正面に見えます。今年は10月のはじめにしてはそう寒くなく、雨もないため煙で上空が曇ってしまうという心配はなし。風も適度にあって花火の煙が流れていくという感じで、花火を見るには絶好のコンディションでした。

ここは「競技会」ですので、最初から最後まで競技玉があがります。途中で大会主催のワイドスターマインがあり、またスポンサー提供の仕掛け+スターマインが何度か入りますが、それ以外はひたすら、10号玉、創造花火、スターマインの3部門での打ち揚げが繰り返されていきます。10号玉は1発だけあがって、その美しさ(技術の高さ)を競うというもので、「尺玉というものが、これほど綺麗なものなのか」と思わせるものです。これだけでも土浦に来る価値はありますね。私なぞ、「10号玉の部だけでもいい」と思うくらいなのですが、それでは客が飽きてしまう。というわけで3つから5つずつ揚げたら別の部門に進むようになってます。

個人的に、スターマインは採点が難しい。技術面ばかりチェックしていると全体の構成が見えてこない。全体的なストーリーを見るのがいいと思うけど、比較するのが非常に難しい。また、最近は音楽に合わせてあげる技術も進歩しているので、スターマインを見る印象もずいぶん変わりました。採点項目で音楽のことを入れるのであれば、全てのスターマインで音楽を入れるようにすればよいのですが、まだまだ音楽なしで揚げる会社も多く、比較が難しいところです。創造花火は、タイトル(打ち揚げる前にアナウンスがある)と実際の花火とのマッチングが大切なポイントになるでしょう。ただ、「なんとかの花」というようなタイトルが多くて、他と差をつけるのは難しそうです。

結局今年の優勝は、

  • 10号玉の部 茨城・山崎煙火製造所
  • スターマインの部 茨城・山崎煙火製造所
  • 創造花火の部 秋田・北日本花火興業

でした。実はこれは去年とまったく同じ優勝者でした。

花火業者が日本全国から集まることで有名ですが、花火マニアも日本各地から集まってかなりの賑わいとなりました。

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このページの解説

1996年
東京湾、神宮

1997年
隅田川、調布、世田谷、土浦

1998年
神宮、世田谷、諏訪湖

1999
イギリスの花火

2000年
この年はいろいろ見たのですが、見物記はつけませんでした。

2001年Part1
横浜、弁天島、玉村、熱海、葛飾、足立、隅田川

2001年Part2
PL、淀川、長良川、神宮、諏訪湖

2001年Part3
世田谷、大曲、府中、サマーランド、土浦

2002年
この年も大曲などに行ったのですが、記録はお休み

2003年
アメリカの独立記念日花火

2004年
アメリカの花火

2005
アメリカの花火。野球場の花火