世界花火 文化海外編

日本にない打ち揚げ方

日本では、大きな花火はたいてい河川敷で上がる。これはもちろん火事を防止するためである。花火には保安距離というものがあって、打ち揚げ場所から半径何メートルには建物があってはいけないというような法律がある。これは昔の、いや現在でも日本の家屋が燃えやすい木造で作られていたためだと思われる。

ところが、外国では建物の近くで花火が上がることが多い。上の写真はコレクションの絵はがきから。右からパリのエッフェル塔、ロンドンのロンドン橋、アテネのアクロポリスの後で花火が上がっている。

このように歴史的な建造物と花火が一緒になると絵になる。こんなことが可能なのは、建物が石でできているためであろう。木造家屋の多い日本では昔から法律が厳しく、建物のそばで大きな花火を上げることができない。しかし、建物のバックに花火が写っている写真はなかなか美しい。歴史的な建造物があり、世界に冠たる花火の技術がある国がこういうことができないのはもったいない。

もうひとつ、日本では考えられないのが、「建造物から花火を噴射する、または上げる」というもの。これは中国、台湾、香港で行われているもので、「花火の中華文化」とでも名付けたい。コンクリートのビルだから火事にならないのだろうけど、無事では終わらないんじゃないか?日本ではいくらコンクリートのビルであっても、防災関係の法律が厳しくてとてもこんな花火は無理だろう。

さらにブラジルのArvore de Natal de lagoa。こちらは湖の中心に巨大なクリスマスツリーを立てる。その壁面にはネオンサインが組み込まれてライトアップされる。さらにそのツリーから四方に花火が飛び出す。この花火も巨大な樹木のように見えてなかなか感動的である。

日本では諏訪湖の花火で、湖中の小島に花火を仕掛ける水中花火があるが、あそこに塔を立てて四方に花火を吹き出すっていうのは無理かな?