世界花火 文化海外編

年に一度の解禁

「世界花火」は基本的に打ち揚げ花火のことを書いているのだが、これは玩具花火の話。日本では花火は「夏に楽しむもの」ということで、夏になると玩具屋やスーパーに出回る。専門店に行けば1年中売っており、その気になればいつでも楽しめる。

しかし、このような形態は世界の中では珍しく、「1年のうち、特定の1週間しか花火の販売が許されていない」という国が多い。そういう国では「花火の日」というのが決まっていて、その前後に花火が販売される。

例えばアメリカでは7月4日の独立記念日が「花火の日」だが、この前の1週間くらい花火の販売が解禁される。他にこの世界花火で紹介している中では、インドのDiwali、イギリスのGuy Fawkes Dayなどで同じように期間限定で花火が解禁となる。

また北欧の国々では、花火師は少なく、大晦日の日だけ玩具花火が解禁される。このため、市民がこぞって花火を買い、夜中に花火を打ちまくるということが行われる。

このように1年のうち、ごく限られた時期だけ花火が解禁される国では、人々の花火に対する楽しみは大きくなる。しかし一方では1年間我慢していた欲求が一気に解き放たれるようなもので、花火に狂乱してしまう。断酒していた人に酒を与えるのと同じく、花火に飢えた人々に火薬入り玩具を与えるをいう危険!この世界花火の中で、スウェーデン編で、花火を使って暴走する若者の話が出てくる。これはたまたまこの問題を取り上げた日本人のブログを見つけたものだが、同じ様な問題は世界各国で起きていると思われる。

もちろん、日本のように年中花火を売っている国でも暴走する若者はいるだろう。しかし、花火が売られている量からすれば数は少ないのではないだろうか(正確な統計は調べてないが)。

それと限られた時期だけだと、親子で花火をする機会も少ない。花火を扱う技術は、ちゃんと伝承されていくのだろうか?