世界花火実戦編

Iran

イラン

イランといえば、「イスラム原理主義」の国というイメージが強く、果たしてそんな国で花火が使われているのかどうか疑問に思う。また、軍事的に緊張している地域では、火薬は武器として使われることが多いので、民生用の花火に使われるというイメージがわかない。

「ダメもと」で検索してみたら、こういうページを見つけた。

イランの映画の紹介だが、その中に、「イランの伝統的な正月の大晦日の晩に皆が爆竹や花火で祝う火祭りがある」とある。この火祭りを現地の言葉で、チャハール シャンベー スーリ (Chahar Shanbeh Souri)と言う。

こちらにもうちょっと詳しい解説がある。「家の前などで火をおこし、火を飛び越え1年の無病息災を祈る」というもの。イスラム教とは関係なく、ペルシャ文化にルーツがある。イランでは一時期禁止されていた(イスラム革命の頃?)が、それに納得しない国民が勝手に続けていたので、現在は公認になったのだそうだ。

写真を見ると花火というより、「たき火」に近いかな?

基本的には小さなたき火をたいて、その上を飛び越えるもののようだ。中に時々手持ちの花火を持っている人がいるが、これも売られているのかな?

しかし問題もあるようだ。

年に一度の火祭りということで、若者が暴走する。これはどの国でも同じようだ。

チャハール チャンベー スーリ以外では、革命記念日(2月11日)に花火が上がるようだ。

こちらはその革命記念日の花火。このビデオはとにかく暗いのだが、周りに明かりがないのだろう。部屋の中から撮影しているようだが、部屋も真っ暗だ。正直花火はほんの少ししか上がらないのだが、歓声があがっているので、人がたくさん来ているようだ。しかし、その客がどれくらいいるのかまったく分からない。

もうひとつ。

こちらはイラン人と結婚した日本人女性のブログ。8月7日、イランの暦では5月16日は、ニーメイェ・シャーバーンといって、第12代エマーム、マフディーの誕生日ということで祝日になるそうだ。ここで「しょぼいけど打ち上げ花火があった」とのこと。

まあ、このように花火自体はショボイみたいだけど、花火を見る機会は意外にもたくさんあるようだ。ただ、やはり軍事的な緊張というのはあるようだ。

こちらの記事によれば、トラックで花火を大量に運んでいた運転手が逮捕されて、刑務所に送られたそうだ。この運転手が運んでいたのは、「数万個におよぶ外国製爆発物」ということで、ロケット花火、手榴弾型花火(なんじゃそれは?)、流星花火、外国製の爆発物とのことである。これだけ大量だと、武器として使用したかったと見られても仕方ないのかな。

(2010.3.11)