花火大会見物記 2009年
情熱のメキシコ編

 

この場所はサッカー場になっている。場所はEl Pitillal町のCoapinoleという地区にあるLa Lijaスポーツ施設というところだった。現地では見えなかったが、下のGoogle Mapで見ると裏は山になっている(「ー」を何度か押して、位置を確認して欲しい)。花火を上げるのにはちょうどよい場所なのだろう。

View Fireworks in Pitillal, Puerto Vallarta, MX in a larger map

階段を上がると、目の前に3本の巨大なやぐらが現れた。
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どうもこれは仕掛け花火のためのものだということは分かった。あとでこの花火の報道記事によれば、この塔は35メートルもあったそうだ。会場の中心に椅子が200席ばかり作られているが、テープで遮られており、誰も入っていない。どうやら招待席とか貴賓席の類らしい。

開始は8時ということだったが、サマータイムのため8時を過ぎてもまだ明るい。花火はまだだろうと思い、会場のサッカー場を探索してみた。
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人が集まるところに、物売りが現れるのは、万国共通だ。この日はご覧のような玩具、風船、それに食べ物を売っている人がたくさんいた。彼らにとってみたら、花火が始まる前の明るいうちが、商売になる。写真には取らなかったが、Domino Pizzaのユニフォームを来た人がドミノのピザを売りにきていた。

花火マニアとしては、打ち上げ現場の近くにも行ってみたい。
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やぐらの方に行ってみると、柵があって、その向こうに人がいる。緑の服を来ているのがスタッフのようだ。Tultepecがこの地区の名前(一体どれが市でどれが地区なのか分からない)らしいのだが、「メキシコの花火の首都」と言われているほど、花火が盛んらしい。

この写真でスタッフの人たちはずっとある方向を見ている。そちらの方(会場からやぐらに向かって左の方)に行ってみると、
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これは風船のようなもので、スタッフの人が下に火のついた缶のようなものを装着している。気球の原理と同じで、火によって熱せられた空気が風船を膨らまし、気球のように飛んでいくのである。写真で見て分かるが、結構大きな物である。

ビデオで見るとこんな感じである。明るいうちから会場に集まってきてくれる観客を楽しませてくれるものだ。しかし、この「花火気球」だが、ヒモがついていて回収するわけではない。火が消えたら風船もしぼんで自然と落ちて来るのだろう。

いや、「火が消えたら」まだいい。この日、最後に飛んだ奴は、不安定でフラフラしながら上昇していったが、風船自体に火がついて炎上、そのまま落ちてしまったのだ。下は民家みたいなところだったが、大丈夫だったのだろうか?

まあ、そこはラテンの乗りで(本当か?)、たいしたことなかったということで、花火は開始されたのだった。