花火大会見物記2009年
アメリカ愛国花火編
Washington DCを目指せ
アメリカでは休日の多くは連休になるように月曜日に設定されているが、元日(1月1日)、クリスマス(12月25日)、そして独立記念日(7月4日)だけは曜日に関係なく日にちで指定されている。そのため、毎年のこの日が何曜日になるかが重要事項になる。
2009年の独立記念日は土曜日に当たった。そのため、多くの会社では前日の7月3日を「休日」扱いにして3連休とした。どうせ多くの従業員が休むのなら会社全体を閉めた方が経費節減になるためであろう。
とにかく、3連休となってその中日が4日となったので、花火好きの人間にとっては、旅行に行くチャンスである。毎年、独立記念日には近所の花火を見ていたが、これを機会に別の所の花火を見てやろう。そういう気持ちがもたげてきたのだ。
そこで、全米(7月4日に花火をするのは、アメリカ合衆国の中のどこかに限定される)の花火でどこが有名なのかを調べてみた。すると、New York、Boston、Washington DC、Lake Tahoe、Addison (Texas州)といったところが有名であることが分かった。
New Yorkの花火は規模がでかそうだが、Manhattanに泊まることになる。休暇を取ってもうちょっと滞在を伸ばして行ってみたいところだ。Bostonの花火も伝統がありそうだが、それならPhiladelphia(花火が最初に上がった時の首都)という手もある。しかし、首都の花火を見るなら、やはり現在の首都Washington DCの花火は一度見ておくべきだろう。ということで、今年はWashington DCに観光がてら花火を見に行くことになった。
準備編
ともかく、この旅行を企画したのは2週間ほど前であった。飛行機、ホテルが取れるかどうか心配であったが、探してみるとちゃんと取れる。まずホテルはReagan空港のそばにとる。そこから地下鉄を使えば、花火の現場に行くことができる。帰りも混雑はするだろうが、地下鉄を何本か待てばちゃんと帰れるであろう。
後は、花火の会場がどれくらい混雑するかだけが問題である。ウェブを調べていて、
独立記念日花火ガイド in ワシントンDC
という日本語のページを発見。これは役に立つ具体的な情報であった。あとは、
これ
この地図は2006年のものだが、花火の打ち揚げ場所と観覧場所が書かれている。
これでだいたい「ワシントンモニュメントの西側で見るのがよい」ということが分かってきた。
英語になるが、参考になりそうなサイトは
Washington DC Fourth of July
これはDCの観光局のようなところが作っているサイト。独立記念日の花火の由来などが載っている。また一番下にNational Mallの地図が載っている。
場所取り
7月3日にSan Francisco空港からWashington Reagan空港に到着したのは午後11時頃。でも、時差の関係で太平洋時間ではまだ午後8時頃。とりあえずその日は寝て、翌4日は午前中から地下鉄に乗って首都Washington DCの中心地に到着。
アメリカ議会の建物からリンカーンメモリアルまで、広大な敷地が公園になっている。その両側にはスミソニアン(Smithsonian)財団による博物館が並んでいて、ホワイトハウスもここにある。その前は誰でも通れる広大な公園になっている。 今週は独立記念日のある週ということで、盛大なイベントが行われていた。
「ここは本当に首都なのか」と思うくらい、広いスペースだ。そこにテントがいっぱい建っていて、中に入ると食事ができたり様々なイベントをやっている。
しかし、今回の訪問の主目的は花火である。目指すは西側。上の写真の右奥に塔(Washington Monument)が建っているが、その向こう側に目指す場所がある。まだまだ時間はあるが、一応下見をしておこうということで、そこに向かった。すると14th Streetを越えた西側がすべてフェンスで囲まれていて、その中に入るには、セキュリティチェックを受けなければならなかった。
ワシントンモニュメントは高い塔なのだが、ちょっと小高い丘の上に建っている。その丘を登って塔の西側に出てみると、西の端のリンカーンメモリアルまで長い斜面が下がっている。途中に池のようなところがあって、そこで花火が行われる。
塔と池の間は長い、広大な斜面になっていて、ここには早くも場所取りをしている人がいた。まだ10時間以上もあるというのに!でも、これだけ広大な場所があれば、「今から場所取りする必要はない」と確信して、一旦この場から引き上げて、スミソニアン博物館を見学することにした。
後半へ