午後4時になって、再びワシントンメモリアルのセキュリティチェックを通った。まだ花火までは5時間ほどある。この時間になると、場所取りをしている人の数はかなり増えてはいたが、それでもまだかなり多くの場所が空いていた。
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上の地図で、赤い部分が花火の打ち揚げ現場。水色のエリアが、観戦エリアだ。塔が丘のてっぺんに建っているので塔の東(右)は逆スロープになっているので、打ち揚げ現場は見えない。花火は上空に上がっているので、花火自体は見えるのだが、塔が邪魔になってしまう。「塔のバックに花火が上がる」という構図が好きな人は塔よりも東側で見てもよいのだろう。
今回はやはり丘の西側、黄色のマーカーの位置で見ることになった。
確かに何時間も待つのは退屈なのだが、DCの中でモニュメントと博物館の間などを何度か往復すると、それで結構歩き疲れて来る。観光すると言っても、この議会前の敷地は広大だし、博物館もデカい(しかも感心なことに無料)ので、1つをじっくりと見て回るだけでも結構いい運動になる。
適度な運動をして、花火を待つ間芝生の上に寝そべってのんびりと本でも読むのもよい休日の過ごし方だろう。この日は雨はなかったが、雲が多くて適度な気温だった。晴れていたら、ものすごく暑くなっただろう。先にあげた「独立記念日花火ガイド」の中にも、「脱水症状になるので水を持って行け」ということが書いてある。今回はもちろん持って行ったが、曇り空のお陰でこの水はあまり飲まずに済んだ。
ちなみに、何年か前からこの場所でのアルコール類は禁止されている。この敷地がフェンスで区切られて、セキュリティチェックをするのはアルコール類を取り上げるためでもある。
8時頃になると、ステージが司会者が出てきて音楽の演奏などが始まった。 スロープの上の方にいたので、ステージが遠い。それに正面ではなかったので、何が行われているのかはよく見えなかった。
そのうちにPlease rise and remove your hat(立ち上がって帽子を取ってください)というアナウンスがある。これは国歌演奏の前のお決まりの言葉。周りで寝そべっている人たちも立ち上がって、Star splangled stripeの演奏が始まった。いよいよ独立記念日の式典といった感じになってきた。
実はこの後も、God Bless Americaなど愛国的な歌がいくつか流された。アメリカの独立記念日というのはいつもこうなのか、911テロの後からこんな感じになったのかどうかは分からないが。
9時が過ぎてようやく暗くなってきた。独立記念日は7月4日と夏至が過ぎて間がない上に、サマータイム制を取っているのでなかなか暗くならない。
そして9時10分過ぎになってようやく花火が始まった。
最初はカメラの方向やズームレベルの調整をしているので、ちょっと画面が乱れている。それが落ち着いた頃から、やたらと赤、青、白の花火が上がっている。これはもちろんアメリカの国旗の赤、青、白を意識したものである。
こればかりだとさすがに飽きるなあと思っていたところ、ようやく色が変わり始めた。
花火で最近流行しているパステルカラー(オレンジ、ライム、アクアマリン)といった色の花火もいくつか見受けられる。
このビデオが後半。最後に冠菊ではなく、雷の連発で終わった。アメリカでも他のほとんどの花火は冠菊で締めるのがふつうである。これは独立記念日というより、このWashington DCの花火の特徴なのだろうか?
並ぶ(場所取り)のも大変だったが、帰りもまた大変。塔の丘を越えて、セキュリティゲートがあった場所を通り、地下鉄(メトロ)の駅を目指した。最初、一番近いSmithsonianという駅に行ってみたところ、案の定、大混雑になっていた。駅に下りるエスカレータが制限運行されていて、その周りは人だかりができていて、列もちゃんとできていない状態。電光掲示板で「3ブロック先に別の駅がある」と出ていたので、L'Enphant Plaza駅まで行くと渋滞はかなり緩和されていた。わりと順調にホームに下りて、楽勝で地下鉄に乗ることができた。
西海岸からわざわざWashington DCまで来た。アメリカの首都ワシントンで、もっともアメリカ独立記念日らしい花火を見ることができた。不満はやはりボリューム不足だ。花火の時間は実質20分ほど。
独立記念日の最大の問題はここなのである。7月4日と言えば夏至のすぐ後のため、昼が長い。さらにサマータイム制のため、午後9時にならないと花火が上げられない。そうなると日本のように1時間半とか2時間も花火を上げることができない。
20分に詰め込んだ中で休みなく花火を上げて、その間ずっと音楽をかけるというのもアメリカらしい演出と言えるのだろう。上のビデオを見てもらうと分かるが、アメリカの花火ではひたすらマーチのような威勢のいい音楽がなり続ける。
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